先日、ドイツ語の先生に誘われて、写真展に行ってきました。事前にチケットの予約が必要で、先生が予約などもしてくださったので、特にどんな写真展かも確認せずに行ってきました。
場所は、ミュンヘンを拠点とする、芸術と文化の振興を目的としたNGO「Versicherungskammer Kulturstiftung」。
入場してみると、リャマがNYのタクシーから顔を出しているインパクト大な写真がお出迎え。見たことがあるような気がすると思いつつ、名前にもピンときませんでした。説明書はドイツ語と英語で書いてあったので読んでみると、写真や出版・映像業界が男性ばかりの時代に、女性カメラマンとして活躍した「INGE MORATH」さんの写真展だったのです。

有名な俳優や文化人のポートレートを中心に、INGE MORATHさんもフレームに入った写真、そして彼女が旅した50〜70年代の各国(イギリス、フランス、スペイン、イラン、ロシア、中国)の風景写真など、およそ200点が展示されていました。
INGE MORATHさんは、オーストリアで1923年に科学者だった両親のもとに誕生します。ご両親の仕事の都合で小さい頃から、ヨーロッパの国々を転々とした、と書かれていました。
特に彼女にとって転機となったのが、第二次世界大戦。当時、ベルリンで大学生だった彼女は、工場勤務に徴兵されます。しかしロシア軍により工場が爆撃され、戦火を逃れるために、ベルリンからオーストリアまで徒歩で逃れたと言うのです。戦争が彼女の心に暗い影を落としたことは間違いないでしょう。
戦後は、言語が堪能だったこともあり、翻訳家、ジャーナリストとして働き始めます。1949年には、ロバートキャパに招待され、パリで新しく立ち上がったマグナムフォトで編集者として働くことに。(大学生の頃、ロバートキャパ展に行ったなーと思い出しました。つまりは著名な写真家にその才能を見出されていたということですよね。)イギリス人ジャーナリストとの結婚を経て、1951年にはロンドンへ移住。その年、ベニスを訪れたことを機にカメラを手にすることになります。そして写真家としての活動がスタートしていくのです。
展示は全てドイツ語と英語が併記されていたので、ドイツ語が苦手な私でも楽しむことができました。彼女のインタビュー映像も上映されているので、ドイツ語ですが、とても興味深く拝見しました。
2023年5月1日まで開催中です!私も時間に余裕があれば、もう一度期間中に訪れたいなと思っています♪
