
マリエンプラッツを挟んで、新市庁舎の反対側に位置する「聖ピーター教会」。ミュンヘンで最も古い教会と言われており、ドイツ語で「Alter Peter」、日本語にすると「老いぼれピーター」の愛称で親しまれています。
創立は1180年以前であったと言われ、ロマネスク様式の教会として建造されました。1220年から30年ごろにかけて、教会堂は増築され、その後もさまざまな改造が行われていきます。
しかし、大火に襲われて13世紀末にはゴシック様式に改装。さらに落雷による尖塔の破壊などを経て、続いてバロック式へと変容。そして現在の姿に改装されたのは、17世紀に入ってから、と言われています。
歴史上、何度も破壊と再生を繰り返してきた「聖ピーター教会」でしたが、特に1944-45年にかけて、第二次世界大戦による壊滅的な爆撃を受けることになります。爆撃により、教会堂の天井は崩れ落ち、教会は大きく破壊されてしまいました。
しかし、市司祭の情熱、そしてミュンヘン市民の多額の寄付により、1946年には、破壊された教会堂の再建がスタートします。もちろん再建には長い時間がかかるもの。2000年に、ようやく天井画の復元が完成したのです。
なので、やはり見どころは天井画。復元作品ということで、目新しさは感じますが、破壊と再生の歴史、復元に向けた人々の想いを感じると、一層輝いて見えます。また、身廊のすべての柱には両側に聖人の像が飾られており、見応え十分です。
また、ピーター教会は、もう一つの見どころは、塔の展望台。教会の北側に塔へ上る入り口があり、入場料を支払って地上92mにもなる塔の上部まで狭い階段をひたすら上ります。狭いので、降りてくる人を時々待ちながら、上へ上へと上がって行くと、最上部へとたどり着きます。両側に外に出る扉があり、どちらの扉も利用可能。扉の外へ出ると、塔をぐるりと一周することができます。塔の周りは、安全のための柵こそありますが、青空の下。開放感満点で、遠くアルプスの山影も望めます。
360度広がる雄大な景色のハイライトは、なんといっても新市庁舎を正面から眺めることができる点。二つの塔が可愛らしいフラウエン教会と合わせてワンショットで写真を撮ることもできますよ。とにかく階段も通路も狭いので、朝早い時間など、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします!
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RIndermarkt 1 80331 Munchen
Open 9:00-12:00、13:00-16:00(月〜木曜)
9:00-12:00(金曜)



