Kloster Fürstenfeld「聖マリア修道院教会」

ミュンヘンに住んで1年が経ちました。ほぼ放置していたホームページですが、1年の間に色々な場所を訪れることができたので、少しずつ紹介していきたいと思います。

実はのっけからミュンヘンではないのですが、ミュンヘンから西へ25キロほどの場所にある「Kloster Fürstenfeld」。「Kloster」とはドイツ語で修道院、「Fürstenfeld」は地名なので、フュルステンフェルト修道院という意味になります。ミュンヘン中央駅からS4に乗車し、「Fürstenfeldbruck」駅まで26分ほど。その後、815番のバスに乗るか、徒歩で15分ほど歩くとたどり着きます。

「Kloster Fürstenfeld」は、バイエルン発祥であり、ヨーロッパの有力諸侯だったヴィッテルスバッハ家の家庭修道院の一つだった施設です。現在は、修道院としてではなく、美術館やカフェ、イベント会場などがある文化施設となっています。この元修道院跡地でおすすめしたいのが、「聖マリア修道院教会」です。

修道院敷地内にあるこの教会は、南ドイツにおける後期バロックの主要な作品と見なされています。一歩足を踏み入れると、その神聖ながら華麗な内装に、言葉を失いしばし立ち尽くすほど。一説には、「バイエルンのエスコリアル」と称されるほどだそうです。エスコリアル(スペインにあるルネサンスを代表する建築の一つ)に訪れたことがないので、なんとも言えませんが、私は趣味でかなりの数の教会を訪れていますが、これまで訪れた教会の中でも屈指、ミュンヘンエリアでは間違いなく上位に入るほど、美しい教会と言えます。

修道院の歴史は、1256 年に始まります。バイエルン公ルートヴィヒ 2 世は、周囲から「厳格な者」と呼ばれており、この修道院が誕生した背景にも、一つの悲劇があったと言われています。彼は、妻のマリアが自分に不貞を働いていたと誤解し、彼女を処刑させてしまいました。しかし後に、妻を処刑してしまった、と言う自分自身の行為に対する悔い改めとして、この修道院を設立することとなったのだそう。

聖マリア修道院教会は、ミュンヘンの主任宮廷建築家だったジョヴァンニ・アントニオ・ヴィスカルディによって設計され、18 世紀にはほぼ全体が完成。特に、ミュンヘンを中心に美しい教会を多数手掛けていたアザム兄弟がインテリアデザインに携わっており、天井の壮大なフレスコ画は圧巻の一言です。現在、教会内には、天井をずっと見上げていると首が痛くなるため、鏡が設置されているほど。鏡を覗くと天井画が綺麗に写って見えます。

また、教会内では、14世紀から18世紀までの優れた彫刻やフレスコ画、宗教画、カラフルな大理石の加工・装飾技術を一度に体験できるため、教会そのものが博物館のような存在として認識されています。確かに、細部まで見ていると時間が経つのを忘れてしまうほど見入ってしまいます!

ミュンヘンを訪れる予定の方は、ぜひ少し足を伸ばして、こちらの修道院にも立ち寄っていただきたいです。

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Kloster Fürstenfeld

Fürstenfeld 7, 82256 Fürstenfeldbruck

Open 4月20日〜9月 11:00〜18:00(日曜日は礼拝の後)

※ただし、ツアー客のためにも教会を開放可能。また、ガイドツアーの予約も可。詳しくは、Fürstenfeld教区教会(Kirchstr. 4, 82256 Fürstenfeldbruck, phone: 08141-50160, e-mail: st-magdalena.Fuerstenfeldbruck@ebmuc.de)へご確認ください。

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