今日ご紹介する教会は、「Residenz munchen」(レジデンツ宮殿博物館)のそば、黄色い外観が目印の「Theatiner kirche」です。イタリアの旧バロック式を模して建てられたカトリック教会としては、バイエルン州初であり、モデルはローマの「サンタドレア・デッラ・ヴァッレ教会」と言われています。
1659年、時の選帝候フェルディナンド・アデルハイドは、世襲の王子の誕生に感謝して、「最も美しく価値のある教会」を立てることを誓います。選帝侯の意思を形にするため、テアティーナ教会は1663年に礎石を据えて建設が始まり、宮廷教会、そして大学教会として存在することになります。



テアティーナ教会の前には、バイエルン軍の記念堂「Feldherrnhalle」があり広場になっています。街中にある教会でもかなりの存在感。正面から見ると高さ71mのドーム、そのサイドには2つの時計塔がデザインされたユニークな外観で、鮮やかな黄色が目を惹きます。
教会に入ると、内観の身廊は長さ72.50m、幅15.50m、高さ18mほどで、祭壇の手前、上部には直径18mほどのドームが設置されています。柔らかな黄色の外観とは打って変わり、内観は真っ白い漆喰と豪華な彫刻がに彩られた空間です。

ミュンヘンのダウンタウンにある他の建物と同様に、残念ながらテアティーナ教会もまた、第二次世界大戦により大きな被害を受けてしまいました。1675年の作品とされる祭壇画も破壊されてしまいますが、1946年には復興がスタートし、1955年にはほぼ全ての修復が完了したと言われています。
また、2008年以来、デッゲンドルフ工科大学の3D研究所が、聖像の復元プロジェクトに取り組んでいるのだそうです。数年にわたる集中的な修復作業を経て、2015年には、聖ルカ像が完全に修復されています。
現在、バロック式の主祭壇には、1946年の作品で幼子のイエスと聖女を従えたマリアが描かれており、副祭壇も見逃せません。全体的に豪華で美しい漆喰の彫刻がなんとも優雅。ディテールを眺めているとあっという間に時間が経ってしまうことでしょう。
レジデンツ博物館への観光に訪れる方は、ぜひこちらの教会にも足を運んでみてください。








Data
Salvatorplatz 2A, 80333 München
Open 月曜〜日曜 7:00〜20:00
※ミサや式典によっては入場できないこともありますのでご注意ください。
