コロナ禍のヨーロッパ旅9 デンマーク3 コペンハーゲン

コペンハーゲンの2日目は、朝食探しからスタート。わたしは普段朝食は食べませんが、旅先だと朝早くから行動することが多いので、朝もしっかり食べることが増えます。特に私も夫もコーヒーが好きなので、どこかカフェに入ろうという話しになりました。コーヒー好きにも人気の街・コペンハーゲンに来たと言うのに、事前の下調べ不足で近隣に行きたい場所も見当たらず。さらに、朝7時くらいから空いているカフェも少なく、結局チェーン展開している「Espresso House」に入ることにしました。夕飯のレストラン代はあまりドイツと大差ないように感じましたが、カフェの代金はドイツよりもコペンハーゲンの方が若干高い気がします。ドイツだと、パン屋さんが多くて焼きたてのパンとコーヒーを出しているお店も多いので、コーヒーとパンで5、6€程度で満足できます。このEspresso Houseでは、パンとコーヒーで一人10€以上かかってしまいました。スタバのコーヒーと同じくらいの価格かなと思います。ドイツのコーヒー代に慣れてしまうと、朝食としては少し高く感じてしまいました。味は至って普通でしたが、対応してくれたスタッフの女の子がとても可愛く、元気に対応してくれたのがとても好感が持てました。後で調べてみましたがEspresso Houseは、スウェーデンが本社にも関わらずコペンハーゲン市内の至る所に展開。道向かいとか、通りを一本挟んでまたあったりとか、本当によく見かけたので、現地の人には人気なのかもしれないですね。

市庁舎そばで。シナモンロール美味しかったです

朝食を食べたら、ダウンタウンの主要スポットを徒歩で訪ねていきます。美しい市庁舎からショッピングストリートのストロイエを抜けると、かわいい雑貨店やおしゃれなレストランがあちらこちらに点在し、まだ開店時間では無いもののついつい足を止めることしばしば。また、広場のような場所ではちょっとした蚤の市が開かれていたり、ビルの隙間にある中庭のような通りに立ち寄ったり、あっという間に午前中が過ぎようとしていました。夫と話したのですが、コペンハーゲンはかなり街の雰囲気が良いです。街全体がポジティブな雰囲気に溢れているというか、都会なのに明るく平和、自由ではつらつとした、なんと言うか陽のエネルギーに満ち溢れている感じがするんです。なので、何か特別にアクティビティをしなくても、ベンチやカフェのテラス席などで、街ゆく人を眺めているだけでも、なかなか楽しい時間が過ごせる街ではないかなと思います。

事前に下調べをあまりせずに歩きまわったのですが、コペンハーゲンでも主要観光地と目される、私たちが実際に訪れた場所を箇条書きでご紹介します。

アマリエンボー宮殿/Amalienborg Slot

デンマークは王国であり、アマリエンボー宮殿はデンマーク王室の方々が暮らしていらっしゃる宮殿です。女王がご在宮の時は、正午に衛兵の交代式が行われており、アトラクションとしても人気。宮殿前にある八角形の広場は一般市民に入場することができ、衛兵の交代式もそこで行われます。広場の中心には、この宮殿を作ったフレデリク5世の騎乗像が勇ましく立っており、周囲には撮影を楽しむ観光客の人だかり。宮殿はかなりの広さですが、建物も広場も造りはシンプルに感じました。私たちも運よく交代式を見学することができたので感無量!人だかりは、警察により統制されていますが、銃剣を肩に下げ、颯爽と歩く衛兵を間近で見ることができ、感激しました。衛兵の若者は精悍で、王国ならではの威信のようなものも感じることができました。この宮殿も一部は一般公開されていますが、私たちは立ち寄りませんでした。

フレデリック教会/Frederiks Kirke(Marmorkirken)

フレデリック教会は、アマリエンボー宮殿の西側すぐそばにある、大きなドームが目印の教会です。スカンジナビアで一番大きなカテドラルと言われており、ノルウェー産の大理石を使って建てられたことからマーブル教会とも呼ばれています。この教会は、一日目のキャナルクルーズの際、湾岸からも見ることができたほど巨大で街の中においても存在感は絶大。建設は1749年に始まるも、さまざまな理由により完成に100年もの歳月がかかったと言われています。教会内外、ともに数多くの彫刻が飾られており、教会史の中で重要な人物で彩られています。聖堂に入るとまず目を奪われるのが高い天井。ブルーをベースにしたフレスコ画が描かれており、大理石とのコントラストが素敵です。松の木で作られた大きな祭壇、そしてかけられた十字架は、華美では無いものの独特の気品を感じました。こちらの教会は、ドイツ発祥で北欧にも広がっている福音ルター派。デンマークの90%の人々は福音ルター国教会に属しているそうです。ただし、日本と同様で現代ではさほど宗教を重んじる風潮はなくなっているとのこと。土日限定でドーム上部へ上がることもできるそうですが、事前予約もできず、コロナ禍でもあるため、訪問の前には公式ホームページで確認して訪れてください。

人魚姫の像/Den lille havfrue

デンマーク出身の有名人の代表、童話作家のアンデルセン。日本でもお馴染みの童話が数多くありますよね。特に1837年に発表した「人魚姫」は彼の代表作として知られ、コペンハーゲンにはこの人魚姫を題材にしたブロンズ像が湾岸に設置されています。場所は、アマリエンボー宮殿から南へ湾岸線沿い徒歩で15分ほど。「世界3大がっかり名所」などと揶揄されることもあるようですが、たくさんの人が訪れていました。確かにサイズは大きくはありませんが、水際で輝く像は美しく、私自身は行ってみてよかったなと思いました。また、久々に人魚姫のあらすじを読んでみたのですが、なんというか想像以上に悲恋でびっくり。人魚姫が泡となって消えたという結末は覚えていたのですが、そこに至るまでの葛藤と決意、そして泡になってからの物語も興味深く、世界中で愛されている童話であることを改めて感じました。人魚姫の像は、観光地としてと言うより、コペンハーゲンの人々の日常に溶け込むようにデザインされた、アンデルセンへの敬意を表現しているのかもしれません。

時間帯が逆光で見えにくくすみません。人だかりでなかなか近寄れず。人気スポットです

クリスチャニア/Christiania

元々は使われなくなった軍の所有地に、人々が住み着き自治を自称する場所になった地域・クリスチャニア。現在はヒッピーコミューンとして広く知られ、約1000人の人が34haほどのエリアに住んでいるのだそう。クリスチャニアが有名な理由の一つに、デンマークでも違法とされている大麻が白昼堂々と販売されていることもあげられるでしょう。私たちの目的は廃材で作ったリサイクル・アートのトロル像でした。以前、ナショナルジオグラッフィックで、このトロル像の作者・芸術家のトーマス・ダンボ氏の取り組みを読んだことがあり、ぜひみてみたいなと思っていたからです。実際にクリスチャニアを訪れると、入り口からヒッピー感満載でしたが、思ったより芸術色が強く無いなあと言うのが正直な感想です。また、身の危険を感じるほどではありませんでしたが、ハイになってふらふらしている若者や目つき鋭くドラッグを売る人々(違法ですので撮影は禁止です)の姿には文化の違いを感じずにはいられません。露店も出ているもののアジア量品のようなものばかりで、特に目立って関心を抱くものはありませんでした。正直、クリスチャニアの中よりも、外の方がよっぽど自由で、おおらかな雰囲気に包まれていたように私は感じました。実際に住んでいる人々がいる地域ですし、ある程度の生活感もありますので、あまり長いせずに一通りみて後にしました。

クリスチャンボー城/Christiansborg Slot

コペンハーゲンの中心地にあり、現在はデンマーク王室、並びに政府の迎賓館として使用されているクリスチャンボー城。国会議事堂や内閣府、最高裁判所など、デンマーク行政の主要施設に関わる施設も置かれています。何度も災禍に見舞われ、現在の建物は1907年〜1928年にかけてネオバロック形式によって再建されたもの。館内の一部は見学可能で、ロイヤルレセプションルーム、ロイヤルキッチン、遺跡、パレスチャペルなどに分かれており、チケットも別々になります。コンビネーションで購入する場合は割引もありました。私たちはあまり時間がなかったので、ロイヤルレセプションルームのみを見学することに。入り口にはミュージアムショップがあり、チケットブースがあるので、そこで購入して入場します。

やはり歴史ある王国の迎賓館に使われているとあって、細部まで美しい空間が広がっています。所々金箔もあしらわれていますが、ここでも感じたのは、華やかでありながらシンプルで上品な雰囲気が漂っているという事。何事も「やりすぎない」と言うのは、北欧の様式美なのかもしれないなあと感じました。また、デンマーク人のアーティストが手がけた、国の歴史を描いた17枚にものぼる大きなタペストリーは圧巻の一言。カラフルで現代的な色使いながら、白と黒の床とのバランスも絶妙で、ずっと見ていたい不思議な魅力にあふれた空間です。ロイヤルレセプションルームのチケットでは、家具まで女性らしく可憐な女王の図書室や、豪華な回廊、ディナールームや、皇室用の食器なども展示されており、十分な見応えがありました。キッチンなども気になるので、またコペンハーゲンを訪れることがあれば、ぜひ再訪したい場所のひとつになりました。

この日はとにかく歩き回ったのですが、二人ともそこまで食欲がなく、昼・夜ともに簡単なもので済ませたいと大したものは食べませんでした。写真のみご紹介します〜。次回は、郊外のある場所を訪れたのでご紹介!

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