ルーマニアスタイルでイースターをお祝い

去る4月4日(日)は、カトリックにおけるイースターでした。ルーマニアでは、国民の大半がルーマニア正教会(Orthodox Church)を信仰しているそうですが、夫はカトリック教徒なので、カトリックにおけるイースターをルーマニアの伝統を取り入れてお祝いしました。同じキリスト教でも、カトリックとオーソドックスでは、イースターを祝う日は異なるそうです。イースター自体、毎年変動する祝日で、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と定めており、日付は毎年変わります。そして、キリスト教においても宗派によって用いる暦(太陰暦・太陽暦か、グレゴリオ暦か)が違うことで、イースターの日が異なるという現象が発生しているそうです。

現在住んでいるドイツについては、キリスト教と関わりが深い国であり、街の規模に関わらず中心地には必ずと言っていいほど教会が建っています。ベルリンやケルンの大聖堂などは、有名な観光地でもありますよね。夫曰く、税金の中に「教会税」と言う名目で支払いがあるのだそうです。ドイツにおけるキリスト教、そして宗教事情については、こちらのサイトで詳しく解説されていますので、ご興味がある方は、こちらをお勧めします。→ドイツニュースダイジェスト

ドイツにおけるイースターも、今年は4月4日(日)。ドイツの場合、前後にも休暇が含まれます。今年はコロナもあり、メルケル首相がイースターについて5連休案を発表、そして電撃的に撤回したりと、何やら不穏な雰囲気が漂っていました。しかし、ロックダウン最中から、スーパーや商店には、イースターのデコレーションやギフト売り場が設けられ、みているだけでもなんだかワクワク。

そもそも、イースター自体に馴染みがない私は、夫と出会ってから、クリスチャンにとってイースターがクリスマスよりも重要なお祝いであることを知りました。夫が教会に通ったり、神に祈ったりしている姿はあまり見かけませんが、幼少時は教会で過ごし、高校生の頃は地域の教会で青少年をまとめるリーダー的な役割を果たすほど、熱心に信仰していたんだそうです。義母は敬虔なクリスチャンで、毎週の教会通いも欠かせません。私の両親は仏教徒で、私自身は、宗教自体に興味はありますが、何かを信仰すると言うより、日本古来の考え方、万物全て、八百万に神が宿るという方がしっくりくる気はしていますが、実生活で特に神に祈るという行為もほとんどしないような人間です。しかし、教会をはじめ、宗教施設を探訪するのが好きなので、今も教会を見つければお邪魔して、神聖な雰囲気に触れています。

さて、話は戻って、イースターとは何なのか。なかなかしっかり答えられる人も少ないんじゃないかなと思いますが、私自身「キリストが復活した日」であり、なんか卵にペイントして楽しそう、くらいのイメージしかありませんでした。調べてみると、キリストが十字架にかけられたのが金曜日で、その三日後にあたる日曜日に蘇った、つまりキリストが死から復活したことをお祝いするための行事がイースターです。現在も、金曜日は肉類を避けるクリスチャンも多くいますよね。イースターは金曜から始まり、翌週まで続く場合もあります。

キリスト教を信仰する地域によって行事の内容はそれぞれ。生命の源、復活を象徴する卵をモチーフにすることが多いようです。ドイツでは、イースターバニーと呼ばれるウサギモチーフもたくさん見かけました。起源ははっきりしないようですが、うさぎが卵やキャンディをバスケットに集めて子供の元へ届ける、という伝承があるのだとか。これはカトリックをはじめとする東方教会独自のもので、ルーマニア正教にはない風習なんだそう。ルーマニアにおける、イースターの過ごし方についてまとめてみました。

<前日までの準備>

  • イースターまでの40日は、肉類、乳製品を食べない
  • 隅々まで家を掃除する
  • 茹で卵を赤くペイントする(伝統的な装飾が施された美しいイースターエッグもあります!)
  • 土曜日の夜にミサに参列する
  • お祝いでいただく食事を作る (パスカ、ドロブ、コゾナックなど)

<イースター当日の過ごし方>

  • 親しい人、家族でパーティー、お祝いの料理をいただく
  • 水を張ったボールに、色付けした卵をいれ、その水で顔を洗う(清める意味があるそうです)
  • 茹で卵を互いにぶつけ合うゲームをする(ぶつける方は「hristos a inviat」(キリストは復活しました)と呼び掛け、相手は 「adevarat a inviat」(確かに復活しました)と答えます。)

また、イースターの日曜を含め、3日間は祝日とみなされるので、掃除や洗濯も基本的にはしません。

私たちは教会でのミサには参加しませんでしたが、夫は教会のライブ放送をみていました。また、卵を水に入れてその水で顔を洗う儀式は、ルーマニアの中でも地方によってそれぞれの習慣があるらしく、その水にコインを入れて、最後の人(主に子供)はそのコインをもらえる、という地域もあるそうです。この儀式も私たちは省いています。

私たちが力を入れたのは料理です。夫は、コゾナックと言うイースター以外でもクリスマスなどのお祝いで食べられる菓子パンと、茹で卵を羊のひき肉で包んで焼くドロブという料理を作ってくれました。私は、夫のリクエストもあり、チーズケーキとパンが合わさったようなパスカというお菓子を2種類焼きました。他には、ベジタリアンの友人も招待していたので、サラダと小さな野菜寿司も用意。お菓子については、ウェブ上のレシピやYouTubeを見て研究しました。いつか、ルーマニアでイースターを迎えることができたら、義母に習いたいと思います!

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